昭和30年代に少年期を過ごした人の話を聞くと、クリスマスの贈り物(プレゼント)というのは、お父さんが子どもに買って来てくれるものだったらしい。
朝起きて見ると、枕元に何か箱が置いてある。お父さんはサンタクロースの話を知っていて、一応サンタの役目を果たそうとしていたのだろう。男の子の場合、中身は飛行機などのオモチャだったそうな。
大人同士でクリスマスにプレゼントし合うということは余りなかったようだし、恋バナにクリスマスが使われるということもなかった。
クリスマスブーツ(赤い長靴)は、けっこう普及してたようで(今でも売られている)、この長靴とケーキとツリーが、たいていの家庭の定番だった。
昭和30年代のころは、クリスマスと言えばどうやら子どものためのイベントで、主人公は子どもだったと言えそう。それも低学年までっぽい。
もちろん本家本元の欧米の流儀には、また違ったものがあるはず。これを調べるということは、つまるところキリスト教をおさらいすることになるのだが。
PS.
クリスマスブーツに御菓子を’詰める例の定番品は、日本の菓子メーカーの「発明」らしい。